みやこさんに岩田さん

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【現場から、】元ボリショイ・バレエ団 岩田守弘さん“最後の舞台”

2021年4月11日 17:56TBS NEWS

ロシアのボリショイ・バレエ団で外国人初のソリストを務めた岩田守弘さんが、50歳にして自ら「最後の大舞台」と語る公演に臨みました。

「感染対策で制限された客席は満席。コロナ禍を乗り越えて、岩田守弘さんのコンサートがいよいよ始まります」(記者)

バレエダンサーの岩田守弘さん。芸術監督を務めるニジニーノブゴロドの国立劇場で8日、50歳の記念公演に臨みました。

ボリショイ・バレエ団をはじめ30年もの間、舞台に立ち続けてきた岩田さん。今回の公演には特別な思いがありました。

「一番安全なのは、家にいることです」(プーチン大統領〔去年3月〕)

新型コロナウイルスの感染拡大で、バレエ界は経験したことのない試練に直面しました。国内の劇場は去年3月から閉鎖。岩田さんの劇場が再開したのは12月になってからでした。

「いま踊り盛りのダンサーがいます。その一日一日がこういう形で過ぎていくのはかわいそうだなと」(岩田守弘さん)

「どんどん表現して、お客さんにいっぱい喜んでもらうというのが僕らが一番うれしいと思っていることだから」(岩田守弘さん)

記念公演も当初は50歳の誕生日を迎えた去年10月の予定でしたが、延期に。

今回、観客数の制限が60%まで緩和されたことを受け、開催を決めました。公演には、岩田さんを慕うボリショイ・バレエ団などのトップダンサーたちが友情出演しました。

「子どものころ、彼はすでにスターでした。私は魔法にかかったかのように、彼の踊りに見とれていました」(クレムリンバレエ団 エカテリーナさん)

バレエ界では異例の50歳で臨んだ大舞台。岩田さんはある覚悟を決めていました。

「僕の人生はバレエなしでは考えられない。そのバレエを踊ることが僕の人生からなくなるかもしれない。これから舞台に立つ機会がないかもしれない」(岩田守弘さん)

大きな舞台で踊るのはこれが最後だといいます。そこには岩田さんなりの美学があります。

「お客さんには良いものを見てもらわなければいけないから、そういう点で引き際かなとも思います」(岩田守弘さん)

「この感動は言葉では言い表せません」(観客)

「長い間バレエ公演に行けませんでしたが、今日は最高でした」(観客)

「やはり舞台がいい。舞台側からもお客さんをすごく感じる。目に見えない繋がったもの、これはもう舞台でしか味わえない」(岩田守弘さん)

岩田さんは今後、指導者として舞台の感動を届けていきたいといいます。