そんな言葉使うなよニュースで。雑談の内容だろ。
この吉野さんは整えれば、イケるからそりゃあ自責の念にもかかるよね。
1⃣日本語使え。容姿を気にし過ぎ でええやん
2⃣インタビューコラム程度。メインニュースじゃない
ああ。気持ちの問題って表面化戦争おこってないと、重大ニュースとして流すのは適してないってことだなぁ~
中高生の悩みの中でも大きなものの一つ“見た目”。
体型や容姿など「身体」についての悩みは、「成績」「進路」に次いで、多くの子どもたちが悩んでいます。(2016年厚生労働省調査)
でも、なぜ悩むのでしょうか?背景にあると指摘されるのが「ルッキズム」。
ルッキズムって?“見た目”で悩まなくていいの?
ルッキズムに苦しみ、過度なダイエットの経験がある女性に、「大人にこそ知ってほしいルッキズムのこと」を聞きました。
ルッキズムって?
Looks(見た目、容姿)+ ism(主義)を合わせたことばで、「外見至上主義」などと訳されています。具体的には、見た目で人を判断したり、容姿を理由に差別したりすることです。
今、国内外でルッキズムを見直そうという動きが広がっていて、イギリスなどでは、障害のある人や顔にあざがある人たちなどがモデルとして活躍し始めています。
日本でも、大学祭の恒例イベントとなっていた「ミスコン」を見直したり、履歴書の写真欄の削除を国に求めたりする動きも出てきています。
プラスサイズモデル・吉野なおさんが悩んできたこととは?
今回、話を聞かせてもらったのは、大きめのサイズの服を身にまとうモデル「プラスサイズモデル」として活躍する、吉野なおさんです。
今では、「ありのままの自分を愛せる」ようになった吉野さんですが、一時期は、自分の“見た目”を否定して、過度なダイエットをした経験があるといいます。
吉野さん
「高校生の時、好きになった人から『もっと痩せたほうがいいよ』『痩せてほしい』って言われました。当時、体重が80キロあったんですが、これを機に一念発起して痩せようと思って」
ダイエットしてみて、どうでしたか?
吉野さん
もともと、自分の体に対してコンプレックスがあって、「食べないことで体重が減ること」が、自分の中では「ちゃんとしている人」というイメージが付いてしまいました。
だからほとんど食べなくなりました。例えば、1日にゼロカロリーのゼリーだけを食べる。食べるというか「飲み込む」感じですよね。
いつの間にか、固形物を食べるのも「怖い」と思うようになって、30キロくらい痩せました。
「痩せてほしい」と言った彼の反応はどうでしたか?
吉野さん
すごく喜んでいました。「自分のためにこんな頑張ってくれたんだ」という感じで。
一方で、毎日私が食べたものとか体重とかを彼に報告しないといけなかったですし、一緒に食事に行っても「お前はこれを食べちゃダメ」って言われて、とにかく何か管理、監視されているような感じでした。
時々私が普通に食べようとすると、「そんなことするから太るんだよ」と言ってきて、いかに太っていることが悪いことなのかをすり込まれている感じでした。
体重が減る以外で、変化はありましたか?
吉野さん
いつの間にか、人に対して意地悪な性格になっていましたね。
彼から、「太っていることは悪」だから「友だちは内心でお前のこと見下しているよ」「街の人はお前のことさげすんだ目で見てるよ」とかって言われ続けているうちに、自分自身もそう思うようになっていました。
自分が痩せていたときは、“太っている”人に対して「食べるから太るんだよ」って言っちゃってました。
あと、友だちは痩せたことを褒めてくれたんですけど、ギリギリの食生活だったので「これだけ頑張ってるんだから痩せて当然だし」と心の中で思ったこともありました。
彼との関係はどうなりましたか?
吉野さん
「痩せてほしい」と言った彼は、当時かなり痩せていた私に「あとちょっと」「あと3キロ」って言い続けて終わりがなくって。ある時、糸が切れちゃった感じで別れました。
ただその後、新しい彼ができても、私の中で「呪い」は解けなかったんです。その彼はすごくいい人だったんですけど、彼にも「私に痩せてほしいって言って」と言っていました。痩せないと愛されないと思っていたんです。
結局、私の内面は何も変わってなくて、ダイエットを続けることにつらくなったり、精神的につらくなったりして、私の方から別れちゃう感じでした。
ダイエットはどのくらい続いたんですか?
吉野さん
高校生から25歳くらいまで7、8年続きました。
その間には、食欲が爆発して、今度は過食になっていって、自分で自分をコントロールできない時期もありました。何かを食べてないと落ち着かない、気持ちが不安定な感じになりました。
一方で、食べたあとは後悔したり、罪悪感でいっぱいになったりしました。自分自身でもおかしいなと思って、クリニックに行ったんですが長続きしなくて。
それからは、過食したあとは絶食したり、下剤を飲んだり。ただ、断食と過食を繰り返して、なんか癖みたいになっちゃってました。
摂食障害から、どうやって回復したんですか?
吉野さん
25歳の時に、アルバイトでいろんな人のプロフィール写真を見る仕事をしたんです。
顔写真や全身写真をプロフィールにまとめる作業で、画像編集ソフトで写真の画角を調整するんですけど、毎日、何百人、何千人という人の顔や体型に接していたんです。
そしたら「人って本当にそれぞれ違うんだなぁ」と思ったんです。目、鼻、口の大きさ、顔全体のバランスもみんな違う。
一方で、プロフィール写真なので、みんな明るいイメージで写ってる。このときがきっかけですね。
自身の中で、何がどう変わったのですか?
吉野さん
私がそれまで“太っている”女性に抱いていたイメージは、広告でよく見るビフォー・アフターの「ビフォー」で、人生があまりうまくいっていない「ネガティブ」なイメージ。
例えば「このおなかの肉、嫌だな」とかですね。
でも、プロフィール写真の中にも“太っている”女性がいたんですけど、「ポジティブ」なイメージで写っていて、「あれ?」っと思ったんですよね。
それまで広告などを見ているうちに「太っていることはネガティブなこと」だと、私自身が内面化してたんじゃないかって。太っていてもポジティブに、普通に生きている人がいるんじゃないかって。
それ以降、どんな行動に移してみたのですか?
吉野さん
それまで、食べるときはカロリーの数字を見て食べ物を買ってたんですけど、そうやっているうちに自分が過食症になっていったことに気付いたんです。
「自分のことが嫌いで、抑えつけていることが過食につながっているな」って。
だから「自分の気持ちを優先」したらどうなるんだろうって思ったんです。食べ物を本当に今食べたいのかどうか、食べて心が満たされているのかどうか自分に聞いて食べる。そうやって食べるものを選んでいったんです。そうしたら、だんだん普通の食べ方ができるようになっていきました。
あとは、ダイエット広告とか、自分にとって「痩せたい」と思う引き金になる物は、なるべく目に入らないようにしました。
ほかにも、変えた行動はありますか?
吉野さん
痩せたら着ようと思って取っておいた服を全部処分しました。痩せていたときに着ていた服を壁に掛けて、痩せるモチベーションにする人もいるかもしれませんが、私にはプレッシャーになっていたんです。
それからは、とにかく「今の自分に心地がいいこと」をしました。自分の体に合ったサイズの服を着る。食べたいと思う物を食べる。これまでは「太っていることはダメ」というイメージがあって、大きいサイズの服のお店に行くことは「自分が太っていることを認めるから入りたくない」という気持ちがありました。
でも、ちゃんと自分の体に合う服を着ようと自分に言い聞かせて、練習みたいな感じで繰り返していたら、食事に振り回されなくなりました。
そこまで自分自身を変えることができたのはなぜですか?
吉野さん
「毎日、本当に食べ物に振り回されている、支配されている生活を、おばあちゃんになるまで続けていくの?もう無理だよ、こんなにつらいの」って思ったんです。
食事に悩んで暮らしている自分が、すごく損しているって気付いたんです。ちゃんと「自分の人生を生きよう」と決めたんです。世の中には、いろんな顔だち、いろんな体型の人たちがいる。もともとぽっちゃりしていた私。これが私の体型なのかもしれないなと思って、それを受け入れてみたらどうなるんだろうって、実験みたいな感じですよね。ずっとそのことを否定してきたんですけど。
でも、食べ物に振り回されなくなってから、体重は落ちたんです。私が今まで戦っていたのはなんだったんだろうって感じですよね。
ルッキズムを見直す動きが国内外で広がっています
吉野さん
私は3年前くらいから「ボディ・ポジティブ」という言葉を使いだしました。「どんな体型でも受け入れて生きる」ということだと私は考えています。
日本にいると「あなたの体型はそのままじゃダメだ」というメッセージがテレビでも広告でも、インターネットでもあって。でも、そんなメッセージに触れていると、自分の体を嫌いになって生きにくくなってしまうと思うんです。だから、自分の体を大事にしてあげることだと思うんです。
私は「生きているだけでポジティブ」だと思うんですよね。「ボディ・ポジティブ」って、プラスサイズの女性が言っていることが多いので、「太っていることの肯定」だと捉えられがちなんですけど、太っていることだけではなくて、「自分の体を認めてあげること、受け入れてあげること」だと、私は思っています。
見た目で悩む中高生が多いようです
吉野さん
思春期は特に周りの目が気になるときだから、ほかの人と比べちゃうんですよね。男の子もそうだと思います。それに、日本で生きていたら「痩せたい」「白くなりたい」「しみはない方がいい」って思うのが当たり前だと思います。
だって、例えば、健康食品に関連する市場は2兆円規模とも言われていて、関連する広告にあふれているわけですから。私の知っている人も「SNSを見ていると痩せたい気持ちになるので、1年くらいやめたら摂食障害が治ってきました」と話していて、自分で選んで広告とかを見ているつもりでも、実は、企業側が出しているんです。
過度に見た目にこだわらずにするにはどうすればいいでしょう?
吉野さん
私のところに相談してきてくれる10代の人たちは、「なんか自分のことが嫌い」という感じの人が多いんですね。自分を好きになれない人には、いろいろな方法があると思うんですけど「自分のことを大事にしてくれる人」と仲よくする、そういう人やその人たちとの時間を大事にする。褒めてくれるまではいかなくても、一緒にいて安心する人とつきあってほしいなと思いますね。