結構いい記事ですよ。

でも、最後の結びがまだまだ。

折角おじじおばば向けの記事なんだから、タイムパフォーマンスとか、「タイパ」

=「~~~」充実感やら意味は伝わったやら

面白さ、悲しさを出すべきだと思う。

 

紅白も倍速で?サビしか聞かない“タイパ”とは?

2022年11月17日 10:03 NHK NEWS

“タイパ”って聞いたことありますか?
タイム・パフォーマンスの略で“タイパ”
限られた時間をできる限り効率的に使おうとする動きです。
コロナ禍に大学時代を過ごしたディレクター2年目の私(三宅)も授業は倍速、動画も数十秒に短くまとめた切り抜き動画ばかり見ていました。

気付けば無意識に“タイパ”を追い求めていたんです...

曲はサビだけ アニメは考察動画で

若い人たちは“タイパ”をどれくらい意識しているのか。

渋谷の街で尋ねてみました。

“タイパ”という言葉自体はあまり浸透していなかったものの、さまざまな方法で時間を短縮しているという声が...

「曲はサビしか聞きたくないので飛ばします。サビだけ覚えて知っておこう」《10代・男性》

「ドラマで好きな俳優が映っていない時は飛ばしちゃいます。重要じゃない所は10秒スキップを使います」《20代・女性》

「授業を2倍速にして見ます。空いた時間を課題に回しています。対面の授業が遅く感じます」《20代・男性》

「アニメの考察動画を見てそこでパッと100巻分見終わっちゃうっていうのはありますね」《20代・男性》


音楽のイントロが待てない。動画を通常再生できない。
皆さん、せっかちな様子がうかがえます。

中には2つのことを同時に行って、時間を節約しているという人も。

「時間がもったいないので、お風呂入りながら歯磨いてます。そういう意味ではタイパなのかな?」《20代・男性》

合コンはタイパが悪い?

“タイパ”の影響は恋愛にも及んでいます。

「タイパを重視するので、合コンの数が激減している」
そう話すのは、日本合コン協会田中絵音会長です。

合コンを文化として応援してきた田中さん。しかし、コロナの影響で合コンは一時姿を消しました。

その後、徐々に合コンは再開されているといいますが、そこに立ちはだかったのが“タイパ”です。

田中絵音さん
「合コンで趣味を聞き出し、気があう人を見つけてデートを重ねるのは時間と労力がかかりすぎるという考えが広がっている」
今は、合コンよりも、マッチングアプリや、インスタグラムなどSNSを通じて、相手の趣味を知った人と、直接やり取りする人が増えているそうです。

自分が興味のない人に時間を割く必要がないうえ、家ですっぴんの状態で寝ながらでも出会いにつながるので、“タイパがよい”と感じるそうです。

若い人の間で合コン離れが進む中、恋愛は“タイパ”だけじゃダメだと田中さんは指摘します。

田中さん
「1回の合コンだけをみたら『タイパが悪い』ように見えるかもしれないが、合コンは初対面の人や異性とのコミュニケーション力を身につけられる場所。また、その合コンの中にいい人がいなくても、連絡先を交換してまた合コンを開き、そこでつきあったり結婚したりするケースは意外と多い。タイパばかり気にしていると、チャンスを逃してしまう」

洋服を選ぶ時間がもったいない

衣・食・住の分野でも“タイパ”を意識したサービスが広がっています。

例えば毎日、着る服。新しい服を探して、選んで、買って、さらにコーディーネートを考えるのに、多くの時間がかかります。

そうした時間は省いておしゃれだけを楽しんでもらうというサービスです。

ネットで服のサイズや好みのスタイルなどを登録すると、プロのスタイリストが服を選んで自宅に届けてくれます。

着終わった服はそのまま返送。

私たちの周りにも利用しているという同僚がいました。

同僚女性
「服は大好きだが、もともとは引っ越しの際に荷物が増えるのが嫌で始めた。使ってみて買い物に行く時間が圧倒的に節約できているのを感じる。ネットで注文すればいいと思うかもしれないが、仕事と育児を抱えている現状で、選ぶ時間すらもったいない」

この会社によると、サービスの会員数は80万人を超えたということです。

食べ物を買いに行くのも手間

料理したり、食べ物を買いに行ったりする時間がもったいない。

そんな“タイパ”のニーズに応えるサービスの需要も高まっています。

レンジで温めるタイプの冷凍弁当を家庭に届けている大阪の会社では、コロナ禍前は1か月30万食だった販売数が、今では230万食と7倍以上に増えています。

「これまではミールキットを購入していたが、調理する時間すらない」
「コンビニに食料を買いに行くことすら手間に感じる」

低糖質で塩分控えめを売りにしていることもあり、手軽にバランスのいい食事がとれると単身の若い人だけでなく、共働き世帯の利用も増えているといいます。

ナッシュ 企画課 野原康平 課長
「『きょうは何を作ろうか』と献立を考える必要も無く、片づけも紙の容器を捨てるだけで、手間を削減できる。料理好きの人は別ですが、自分の時間を確保するために優先度が低い家事のタイムパフォーマンスを意識する人が多くなっていると感じる」

自宅に帰る時間ももったいない

“タイパ”によって住むところにも変化が。

煩わしい家事や通勤時間をなくして、より仕事に集中しようと、自宅ではなくホテルで暮らす人もいます。

ホテルを定額制で利用できるサブスクを展開する会社ではおととしサービスを始めて以降、利用が増えていてこれまでに3000人がホテル暮らしをしたといいます。

この会社の広報の岩田梨沙さん(24)はスーツケースを片手におよそ1か月ごとにホテルを変えていて、ホテル暮らしを1年間続けています。

かつて1時間以上かかっていた通勤時間は5分ほどに。

ベッドはいつもキレイに整えられ、ゴミ捨てや掃除に時間をとられることもなくなったといいます。

グッドルーム 岩田梨沙さん
「仕事も頑張りたいし、趣味にも熱中したい。ホテル暮らしはタイパがよく柔軟なライフスタイルを後押ししてくれている」

気になる値段は...

月7万円ほどの基本料金に加え、キッチンがないと食費がかかったり、洗濯もコインランドリーやホテルのサービスを使ったりと、生活費は合わせて13万円余りだそうです。

時間に追われる現代人

タイパ、タイパ、タイパ...。

皆さんはどう受け止めているのでしょうか。

時計メーカー「セイコー」が毎年、時間について調査していました。

「時間に追われていると感じている」人は66.3%。
コロナ禍が始まった2020年には60.7%でしたが、その後、増えています。

コロナ禍を経て、時間の使い方について困っている人も増えていて、ことし「仕事とプライベート双方でこなすべきタスクが増えて時間が足りない」と答えた人は48.1%と去年から10ポイント増加。

「日本時間学会」の会長も務める心理学が専門の千葉大学の一川誠教授は、時間が足りないと感じる背景にはコロナ禍でワークライフバランスを見直した人が多かったことが理由の一つと指摘します。

千葉大学 一川誠 教授
「コロナ禍で自宅でのテレワーク環境が整う中で、ワークライフバランスの改善がなされた人も多いと思う。プライベートに時間を割りふる生活を始めていたのに、再び以前のような働き方を求められ、時間が足りなくなった人が多いのだろう」

また、コロナ禍でさまざまなイベントが中止され、振り返って思い出す体験が少なくなったことも、学生を中心に時間の感じ方に変化が出ていると分析しています。

一川教授
「いろいろな選択肢が増える中、やりたいことを全部やると24時間では足りないという問題がますます深刻になっている。一つ一つの事柄にかけられる時間が短いほうがいいと考えるは当然のことだと思う」

ただ、あれこれ詰め込みすぎないほうがいいともいいます。

一川教授
「あまり詰め込みすぎると、一つ一つの体験がきちんと認識されずいろいろやっても、記憶に残らないで満足度が下がる。どう時間を使うかはどう生きるかということ。少し余裕があるほうが人間には向いていると思う」

タイパで浮いた時間どうする?

生活を振り返れば私もドラマは倍速で見ているし、歯を磨きながらスマホをいじって、隙間時間をみつけてはネットで動画を検索しています。

家電量販店にいけば、食洗機やロボット掃除機。

世の中どんどん効率的になっていると感じます。

ただ、浮いた時間をどう使っているかと言われるとこれまで特に意識していなかったことに気付きました。

自分は何のためにタイパを追求するのか、少し立ち止まって考えてみようと思いました。

ちなみに、この記事のタイパはいかがでしたか?