ワクチン予約がディフィカルト! とは?

そうだね。使う側の器量。人格。社会が広がって対応できない人が多くみられるから、旧時代的な対応ではなく(パワハラ
自分たちから関わり合う世の中にしていかなくてはならない。


具体的には↓は、
はよしねや! とか
一緒に住んで面倒見れや とか成るんだけど。

ゴミの捨て場とおんなじ問題があるよね。

ワクチン予約がディフィカルト!

2021年5月28日 10:27NHK NEWS

パンデミック」に「クラスター」、「ソーシャルディスタンス」。

この1年余り、コロナをきっかけにカタカナが次々と登場しました。

いざワクチンが完成し、WEBで接種の予約をしようと思ったら、今度は「ログイン」「アカウント」というカタカナにお年寄りたちは困惑気味。

カタカナのパイオニアのこの人に聞いてみたら・・・。

「ちょっとアイドントアンダースタンドですね」

みなさんはカタカナ語と“トゥギャザー”してますか?

「ログイン」がわからないの

「“ログイン”っていったい何?全然わからないから教えて」

横浜市の実家にいる79歳の母親から、群馬県に住む娘のナオコさんに泣きの電話が入りました。

ナオコさんの両親はワクチンの接種の通知を受け取り、電話窓口にかけてみましたが、何度かけてもつながりません。

このため、インターネットで予約しようと考えたそうです。

ふだんからスマホを使っているという両親。

予約専用サイトの画面まではたどりつくことができました。

しかし画面に出ている「ログイン」がどういう意味か、わからないというのです。

ボタンを押して進むよう伝えると、今度は「アカウント」や「URL」という言葉につまづきました。

ナオコさんは深夜まで両親と電話でやりとりをして、最終的にはナオコさんが代わりに予約したといいます。

ナオコさん
「両親はインターネットの用語に慣れておらず、『アカウント』とか『URL』といったささいな言葉につまづいているんですね。母の友人の分も私が予約してあげました。周りの友達も親が似たような状況だと聞き、もう少しお年寄りにもわかりやすい表現にできないのかなと疑問を感じました」

リコンファメーションって?

ワクチンの接種をようやく予約できたのに、また次なる壁が。

「リコンファメーションのお知らせです」

ワクチン接種の前日に、自治体からそんなタイトルのメールが届いたという投稿が、SNSでは相次いでいます。

リコンファーメーション、予約内容の再確認という意味です。

「若い人でも分からない」
「迷惑メールかと思った」
「予約確認のお願い、ではだめだったのか」

ネットではかなり不評なようです。

リコンファメーションメールを送った自治体の一つ、相模原市の担当者はこうコメントしています。

相模原市の担当者
「システムを委託した事業者が提供している機能で、予約日前日に自動配信されるようになっています。文面はもともとの仕様をそのまま用いていますが、確かに今言われると分かりにくかったなと思います。文面を変えられるのか事業者に確認し、できるようなら平易な文にすることも検討したいです」

「エブリバデノウズ」に

カタカナ語があふれていることについて、この人はどう感じているのか。

「やぶからスティック」、いえ、「やぶから棒に」ではありますが私たちはその極意を、あの方に尋ねることにしました。

日本語と英語をトゥギャザーにする「ルー語」で有名な、タレントのルー大柴さんです。

67歳のルーさん、5月25日にワクチン接種券が届いたそうです。

ほかの地域には「リコンファメーションのお知らせメール」が届いていると伝えると、「ちょっと、アイドントアンダースタンドですね」と手厳しい反応。

そして「素直に日本語で解説したほうがよろしいんじゃないでしょうか。お年寄りのために」とルー語を使わずに真顔で答えました。

実は難解に見えるルー語ですが、ルーさんはみんなが分かるように中学2年生の2学期までに習う英単語を使うよう、心がけているそうです。

さらに、もう一度日本語に言いかえて、内容をフォローするようにしているといいます。

ルー大柴さん
「ちょっとディフィカルト、難しいですよねー。結局ね、難しい英単語を言うのであれば意味を補足しないと。せっかくインターネットはコンビニエンス、つまり便利なものなのに、分かりにくいままにしてはもったいないですよ。カタカナ語を交える極意は、エブリバデノウズ、知っている英単語を使うことです」

カタカナ語のオーバーフロー

新型コロナウイルスの感染拡大では、これまであまりなじみがなかったカタカナ語が多く聞かれるようになりました。

いま街なかを歩けば至る所に「ソーシャルディスタンス」と書かれた貼り紙が。

新型コロナとどのように付き合って生活していくかを表す「ニューノーマル」や「ウィズコロナ」といった言葉も登場しました。

クラスター」や「サーベイランス」といったカタカナ語は、政府の基本的対処方針にも記載されています。

一方で、なかなか定着しているとは言いがたいカタカナ語も。

「ハンマー&ダンス」

どんな意味か分かりますか。

急激な感染拡大に対して、ハンマーでたたくような思い切った対策を実施し、その後は様々な備えで、ウイルスとダンスを踊るように共存していくことです。

信頼性の高い情報とそうではない情報が入り混じる「インフォデミック」も、いまでは聞く機会は少なくなっています。

でも、カタカナ語にもメリットが

「言葉が悪いというよりは、社会自体が激変しています。私はカタカナ語をある面では弁護したい」

こう話すのは、国語辞典編纂者で『三省堂国語辞典』の編集委員を務める飯間浩明さんです。

飯間さんは、カタカナにもメリットがあると指摘します。

漢字に比べると、目で見てすぐには意味が分からないものの、耳で聞いて識別しやすく記憶に残りやすいという特徴があるというのです。

かつて社会が大きく変わった幕末から明治にかけての時代。

西洋からの知識や概念を取り入れるため、「自由」や「社会」などの翻訳語が作られ、漢語が使われることが多くなったといいます。

しかし、例えば「憲法」という言葉には「拳法」や「絹布(けんぷ)」など、同音語や類音語が多くありました。

当時は、識字率が今ほど高くない時代。

一般の人にとって、耳で聞くだけでは理解しにくかったといいます。

実際、人々が「憲法の発布」を「絹布(けんぷ)の法被(はっぴ)」と勘違いし、はっぴが配られると、お祭り騒ぎになったこともあったそうです。

一方で、今回のコロナ禍。

「ソーシャルディスタンス」という言葉はそれだけ聞くと何を意味するかわかりにくいものの、耳には残ります。

「距離を取ろう」という意味だと伝わると、今では多くの人が日常生活や仕事の中で使うようになっています。

飯間さん
「言葉というものは柔軟で、社会が変われば、それに対応する表現をどんどん作るのです。今のカタカナ語の氾濫はコロナ禍という未曽有の事態に社会が対応しようとしている証拠。『知らない言葉を使うな』という気持ちもわかりますが、言葉のシステムが健全に機能しているからなのです」

相手に理解してもらえるか考えて

とはいえ、意味が分からない言葉をたくさん覚えるのは大変な気もしますよね・・・。

飯間さんは新しい概念や表現が出ることは避けがたいものの、重要なキーワードは必ずしも多くはないと指摘します。

飯間さん
「例えば、クルーズ船での感染拡大で使われた『ゾーニング』といった用語は最近ではあまり聞かなくなっています。一方、使用範囲が広い言葉は繰り返し使われるので定着していく。言葉の中には、“一発屋”もあれば、長く支持されるものもあります。どれがそうなるかは分からない。新しい言葉が出てきたら、日々勉強のつもりでなるべく覚えるよう心がけ、使わなくなったら忘れてもいいのです」。

一方、何かを伝えようとする人には言葉が伝わる工夫と、伝わりにくい人にも配慮する仕組みが必要だと指摘します。

飯間さん
「分かりにくいカタカナ語は使わずにすませられるなら、別の言葉に置き換えたり、使う場合には一言添えたりすれば伝わります。大事なことは相手に理解してもらえるかどうかを常に考えることです。そして、お年寄りなど新しいことが苦手な人には寄り添う仕組みをつくることも大切だと思います」

私たち記者も新しく出てきた言葉を何気なく使ってしまいがちです。

けれど、本当にその言葉でなければならないのか。

今一度、自分に問いかけながら、言葉と向き合ってみようと思います。

最後にルーさんからのメッセージです。

ルー大柴さん
「コロナで非常に悩んでいるメニメニピープル、いると思うんですけど、やっぱりホープをフィール、希望を感じてウォークしていかなきゃ。サンクス!」